自然を恐れる人間族にとって、精霊族は同様に恐れられる存在だった。
「貴様等は我等<精霊族>を嫌っているのだろう?」
精霊族の旅人・セイルは傷ついた自分を助けた青年に問いかける。
“何故私を助けた”と。
青年は答えた。
「種族は関係ありませんよ」「目の前に誰か倒れていたら、あなたもそうするでしょう?」と。
お人好しの青年・ラグナとセイルの出会いはやがて一国の運命をも変えていく――
セイル(セイル・ラーニッド・ロウア)
性別:女
年齢:50は超えている(外見は20代前半)
種族:精霊族
髪:◆
眼:◆
精霊界の戦士だがとある噂を聞きつけ人間界へ。現在は冒険者を名乗っている。
噂の真相を確かめようとしたところ魔獣に襲われ、倒れていたところをラグナに助けらた。
過去の出来事から人間族と深く関わる事を避ける傾向にあるが、見捨てる事は出来ないうである。
プライドが高く、冷静沈着。男のような話し方をする。
主な武器は長剣だが、槍の方が得意。
--------------------------------------------------------------------------------
ラグナ(ラグナ・グレイス)
性別:男
年齢:18
種族:人間族
髪:◆
眼:◆
アメス村の自衛団に所属するお人好しな青年。
村の近くで倒れていたセイルを介抱するが、それがきっかけである事件に関わることにる。
村の少女によれば、“自衛団で一番強い”らしい。
--------------------------------------------------------------------------------
フィクル(フィクル・エルフルト)
性別:男
年齢:60は超えている(外見は20代前半)
種族:精霊族
髪:◆
眼:◆
精霊族でありながら人間界で暮らす賞金稼ぎ。セイルとは旧知の仲。
セイルが東の大陸で賞金首になったとの噂を聞き付け、わざわざ会いにやって来た。
北の大陸を拠点としており、大鎌を扱う様から“死神”の異名で呼ばれている。
--------------------------------------------------------------------------------
ロフト(?)
性別:男
年齢:?
種族:?
髪:◆
眼:◆
セイルの行く先々に現れる怪しげな男。
飄々とした性格だが隙がなく、助言をしては去っていくがその真意は不明。
セイル曰くその気配は『人ならぬ者』であり『大賢者にも似ているが彼の方が質が悪い』
-------------------------------------------------------------------------------
紫髪の女(?)
性別:女
年齢:?
種族:人間族?
髪:◆
眼:◆
セイルを追っている女。
人間族のようだが、魔物を“魔獣”と呼称したり、魔獣を従えていたりと不可解な点がい。
--------------------------------------------------------------------------------
ディン(ディラルド)
性別:男
年齢:18(故人)
種族:人間族
髪:◆
眼:◆
人間界・東の大陸の王都で兵士をしていた青年。ラグナの幼馴染で親友。
半年前の内乱で死亡が確認されている。
--------------------------------------------------------------------------------
シルエ(シルエ・コレット)
性別:メス
年齢:?
種族:神獣族(カーバンクル)
肌:◆
眼:◆
セイルが父から譲り受けた召還獣。
猫のような体躯に、狐のような尾を持っている。
姉御肌で何かとセイルの世話を焼いている。
名付け親は不明。
--------------------------------------------------------------------------------
リヴァイアサン(?)
性別:オス
年齢:?
種族:神獣族(リヴァイアサン)
肌:◆
眼:◆
オルガの召還獣。
セイルに託されたが、主として認めていないため真名は教えていない。
真名の命名はオルガ。
【あ】
アメス村[地名]
人間界・東の大陸の東端に位置する村。
▼出身者:ラグナ、ディン
【か】
カーバンクル[種]
猫の様な体躯に狐の様な尾を持つ神獣。
額には紅鉱石<ルビー>の様な石が付いていて、尾と足の先が白い。
▼属す者:シルエ
【し】
死神[異名]
フィクルの異名。
大鎌を使った戦闘スタイルと、狩り損ねる事のない腕から名付けられた。
フィクルの活動拠点である北の大陸では“死神”を知らない者はいない程。
他の大陸でも同業者や賞金首ならば大抵に知られている。
精霊族だとは気付かれていないらしく、人間達からの信用を得ている。
【せ】
精霊術[術]
精霊族のみが扱うことのできる術。
自然の力を借りるため、自然の豊かな場所でないと充分な力を発揮できない。
自然の少ない場所では術者の命を削ることで発動させることが出来るが、威力は多少落ちる。
精霊族[種族]
外見は人間族とさほど変わらないが多少尖った耳と属性ごとに異なる髪と瞳が特徴的。
自然の力を行使する精霊術を扱う。
長命で豊富な知識を持つが、変化を嫌う。
▼属する人物:セイル、フィクル
【た】
大賢者[号]
オルガの号。
【ま】
魔物[呼称]
人間族が魔族(魔人族・魔獣族)を呼ぶ時の呼称。
魔人族も魔獣族の性質が似ている為、人間族からは同種として認識されている。